ゲーセンお立ち寄りその3・岩手県奥州市・テクノワールド
訪問日:2017年8月24日
行きたいお店がある。
どうもご無沙汰しています(いつもの)。
さて、個人的に東北は好きなちほーでして、ここ数年は年に3・4回くらい行っています。主な目的はゲーセン行脚に酒と飯、それに旅先で知り合った方々との交流、または名勝や歴史的建造物等、単純に旅行していて楽しい土地だからというのが主な理由です。
縦以外の交通の便はあまり良くないのですが、計画立てて移動するのが好きなのもありそういったローカル感のある所も「味」があっていいですね。パズルピースをハメていくように良い行程が組めた時は絶頂モノなので。
…とまあ色々とあるのですが、2016年にTwitter内でこんなツイートがTLに流れてきました。
岩手県奥州市江刺区にあるゲームセンター「テクノワールド」存続に関する大切なお知らせです。拡散お願いします。 pic.twitter.com/o7zNRnVAU3
— 奥州テクノワールド (@technotectec) 2016年10月2日
モバイル端末ゲームの普及やアミューズメント施設離れ、増税の影響などにより全国的にゲームセンターが減少する中で、この訴えは心に感じるものが有りました。ゲームを求めて、ゲーセンを求めて全国をブラブラしていますが、そこでの出会いは全て良いにしろ悪いにしろ、記憶に残るわけで。かつてお邪魔したゲーセンが閉店したと解ると、やっぱり寂しいんですよね。やはり残って欲しいし、そう思っている人は他にもいるはず。このSOSを見過ごすわけには行きませんでした。
しかしながら行くぞ!と思いつつも中々行けるタイミングがありませんでした。大阪から岩手は遠い。。ただテクノワールドさんは苦境に立たされつつも経営を続けておられ、今年の8月、東北に行く機会がありその際にようやく訪問することが出来ました。
仙台から水沢へ。
毎年8月下旬に秋田でビアフェスがあり、それに参加するため毎年仙台方面から数日かけて東北を観光しつつ秋田に向かっているのですが、今回はその道中に立ち寄る形にしました。今年は関西から夜行バスで仙台へ向かい、そこから18きっぷを使い鈍行でテクノワールドの最寄り駅、水沢へ向かいました。
朝の仙台ステンショ前と構内。
7月に長野県内クラフトビール巡りをした時に買っていた18きっぷ。1回分残っていたのでこの度使用しました。
仙台から水沢までは途中、小牛田と一ノ関で乗り換え約2時間ほどかかります。結構遠い。
中略。
途中座席に座ったり座れなかったり、ビールを買ったり乗り遅れそうになったりしつつお昼をまわった頃に水沢につきました。
ちなみに水沢江刺という新幹線の駅がありますが、そこはここから5キロほど離れています。
自動改札は無く、ICカードも範囲外なので非常にシンプルなつくりの改札。ロープが張ってありますが、これは列車が来る時のみ係員が出てきて開場され客扱いが終わるとまた閉まります。そして上下それぞれ2列車のみの発車標に改札兼用の窓口…。地方駅の魅力をギュッと詰めたような改札で良いですね(何。
駅前。正統派地方の駅前ロータリーですね(だから何。
ビルの汚れから寂れた雰囲気を感じます…。自分はこういったのが寂しいながらも好きだったり。こういったビル横の細道とかも、今は落ちこんでいるけども過去の繁栄を垣間見ることが出来たりしていいですね。。
まさかの展開
さて、実はここまでの道中Twitterにてテクノワールドへ行く旨と、駅到着後は最寄りへ行くバスを待っているという旨をツイートしながら来ていたのですが、そうしたらテクノワールドの店長さんからリプ。なんとお店まで車で送っていただけるとのこと。
バスセンターに迎えに行きましょうか?
— 奥州テクノワールド (@technotectec) 2017年8月24日
バスの時間まですぐでしたが、天気も悪く、テクノワールドは最寄りバス停からもそれなりに歩く位置。それにこういうのは滅多にない機会だろうと思い御好意に甘えさせていただきました。
10数分後、店長さんの乗った軽自動車が駅前に到着。感謝の気持ちを表し乗車させていただきました。
店長さんの車に揺られて水沢市内を抜けて…
北上川を渡り…
ちなみに車内ではお店の経営環境のお話やゲームなどの話をしていました。クロビを入れた理由として米津玄師氏の曲があるからなどなど。。
そして見えてきましたテクノワールド。駅から車で10分するかしないかってところですかね。結構遠いので晴天でも徒歩だと結構キツイ距離です。ディ・モールト有難かった…!!
焦れた場に。
というわけでテクノワールドさんへ到着しました!!
思ったより大きな建物で、コンビニだったのかなと思っていたら作業服関連の専門店だったり携帯ショップだったりした建物だそうです。
いざ入店。薄暗さのある店内。
入店してやや左正面に見えるインフォメーション。店内は入口を背にして右手には格闘ゲーム等の汎用筐体にイニD、麻雀格闘倶楽部の他戦場の絆の大型筐体があり、左手は音ゲーコーナーになっています。
まずは右手から。
続いて左手の音ゲーコーナー。
チュウニ・クロビ・DIVA・指・ポップン・ボルテ・リフレク
ノスタルジア、ギタドラ、ダンエボ、インフォメーション前にはダンレボ、あと写ってないですが弐寺もありました。
そして5鍵親子。可愛い。
いろいろと思いつつ。
広く清潔感のある店内。空調が効き店舗前には自動販売機、店舗内には扇風機や待ちイスもあり過ごしやすい環境です。
しかし中心部分は明るく照らされていますが、隅の部分は電気がついておらず電源の入っていない筐体もいくつか有ります。テクノワールドさんの例の2016年の声明にもありますが、電気代を出来得る限り節約する、という所がありこういった状態になっています。
自分が行った時は店内には平日昼とはいえ常連さんが1人。その後ももう1人来られたかな。ここは駅から遠く、周囲に何があるというわけでも無い立地です。以下を参照。
江刺の市街地からはそれほど遠くは無いんですけどね…。車社会とはいえテクノワールドさんへ行くだけの人がどれだけいるか…こういうのもなんですが、経営難なのも少し納得してしまいました。
しかし音ゲー好きゲーセン好きとしては、店長さんの情熱とお店を支えている方々の熱意を応援したい。全国にはおそらくテクノワールドさん以外にもこういった所はあるかと思います。そのような中で、自分には何ができるのかと考えさせられました。
ともあれ、遊んでクレジットを落とす事が支援の一歩と思い、短い滞在時間でしたがSTARになったばかりのチュウニズムを中心に遊びました。クロビをやりに行ったはずだったんだけどなぁー。
ちなみにプレイ中、店長さんは上記のインフォメーションの裏で事務仕事をされたり、店内にいた常連さんと一緒にダンレボされたりしていました。テクノワールドの店員は店長さんひとり。客とのゼロにちかい距離感の近さもここの魅力の1つですね。ああ、いいなぁ。
インフォメーション前ではアイスが売ってました。暑がり&汗っかきの自分としては嬉しいサービス。
チュウニで火照った体に大正義AKAGIのチョコミントアイス。ディ・モールト・ベネ!!そいやファミマのチョコミントフラッペにもAKAGIのチョコミントが使われてましたね。速攻消えましたが。ファ◯ク。
あ、アイスは夏期以外にあるのかは知りません。
楽しい時間は過ぎるのも早いもの。旅程に組み込んだ2時間弱の滞在時間はあっという間でした。もっと時間をとっていればあと何クレか出来たのでは…いっそのこと旅程を変えては…等と考えたりしましたが、今回はこれにて退散することに。
退店前に店長さんに今回のご好意に改めて感謝の気持ちを述べさせて頂き、お店を後にしました。その際帰りはどうするのかと聞かれましたが、バスで帰ることをお伝えしました。もしかしたら帰りも送っていただけるのかな…とも思いましたが、さすがにそこまでしていただくわけにも行きませんので。。
行脚の注意点というか。
お店に一番近いバス停まではですね、こんな未舗装道を歩いていくわけんですけども、
この辺り溝にたまった水で濡れるか草についた水で濡れるかどちらにしろ濡れるので、雨の日は別のバス停を使って方がいいかと思います。ワイトもそう思います。
そんな感じで到着した小畑バス停。岩手県交通水岩線の路線で、水沢駅方面へは1時間に1本という感じです。詳しい時刻表は岩手県交通HPにて。
人と場所との出会い。
こちらは水沢駅の待合室。囲炉裏風の座席部分で寝るサラリーマンの姿が印象的でした。
さて、テクノワールドさんですが、とても楽しかったです。立地面では厳しい所もありますが、「雰囲気・環境・メンテ・人」と、どれも「行って・遊んで・楽しめる」要素は全て良かったです。
実は行くにあたって、少し気張った所もありました。どんな所なんだろうなぁと思ったりもしていましたが、殆どの不安は杞憂と消えました。 数少ない残った不安は今後の経営面というところですね、やっぱり。
「昔ながらのゲームセンターを守りたい」
という店長さんの心意気を応援するためにも、また必ず訪れたい所です。次回はもっと長く滞在してお金を落としていきたいですね。そしてTwitterで宣伝するのだ。
イベントも多く行っているので、チェックしてみるのもいいかと思います。